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平成30年3月

母が白内障と診断されました。現在、点眼薬と内服薬による治療をしているのですが、日帰り手術はどのタイミングで受ければよいのでしょうか。また、母は高齢なので、高齢でも日帰り手術は可能でしょうか。

白内障は眼の中の水晶体と呼ばれるレンズが濁ってしまうため、物が見えにくくなってしまう病気です。眼の構造はよくカメラに例えられますが、カメラのレンズが濁ってしまえばフィルムに像が映らなくなり、写真が撮れなくなってしまうのは当たり前です。
殆どの例が加齢によるものなので、50歳以上になれば実に多くの人が白内障になっているものです。加齢以上の原因としては、アトピー、糖尿病、外傷などで起こり、ステロイド剤などの薬の影響で起こることもあります、また稀ですが、先天性白内障もあります。

症状は、見えにくくなる、まぶしい、霞がかったように見える、となりますが、点眼や内服による治療は、あくまで進行を遅くする事を期待するもので、見えなくて不自由を感じる様になれば、手術が最良の適応となります。

白内障の手術を受ける時期ですが、不自由を感じなければ受ける必要は原則としてありません。ただし、手術は濁った水晶体をきれいな人口レンズに入れ換えるわけですから、ほとんどの方がよく見える、明るい、色がきれいに見えると言って喜びます、また手術時間は15分前後で麻酔もよく効きますのでとても良い手術になっています、高齢の方でも歩ければ日帰り手術は可能です。

人口レンズは、眼内レンズと呼びますが、人工物なので調節力(遠くを見たり近くを見たり調節する力)がありません、人間は45歳頃までは近視の人でも遠視の人でも乱視の人でも、ちゃんと合った眼鏡をかければ遠くも近くも見えます、しかし、45歳以上になると調節力がなくなるので、遠くまたは、近くしか見えなくなります、これが老眼で、二重焦点の眼鏡が必要になります。

白内障の手術は人口のレンズを挿入するので、そのレンズの度数を選べます、従ってもともと近視の人は、近くが見えるように、遠視の人は遠くが見えるように考えますが、少し近視の仕上がりにするのが一般的と思われます。

また、もともと強い近視の人は、軽度の近視に直って、近くが楽に見えるようになり肩こり頭痛がなくなったという事もあります。

最近では多焦点眼内レンズというものがあって、このレンズを装着すれば、遠くも近くも見えて、とてもよくなります、しかし保険診療適応ではないので、高額となります、また、患者さんの眼の状態にもよりますので、医師との相談が必要です。

 

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